医療福祉業界ピックアップニュース
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文書作成日:2019/10/03
令和2年度の厚生労働省の予算概算要求 〜医療・福祉編 2

 厚生労働省より、令和2年度の予算概算要求が提出されました。前回からその中から、医療・福祉分野に関する項目に注目しています。

 本日は、医療・福祉サービス改革による生産性の向上、Society5.0の実現に向けた科学技術・イノベーションの推進、医療の国際展開・国際保健への貢献、医薬品等の安全の確保をご案内します。


【医療・福祉サービス改革による生産性の向上、Society5.0の実現に向けた科学技術・イノベーションの推進】

〇データヘルス改革、ロボット・AI・ICT等の実用化推進 607億円(723億円)

  • 医療保険オンライン資格確認の実施、医療機関等の対応の支援
  • 特定健診情報・薬剤情報等、保健医療情報を本人・医療機関等が確認できる仕組みの構築
  • NDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)や介護保険総合データベース等で保有する健康・医療・介護情報を連結して分析可能な環境の整備
  • ロボット・AI・ICT等の基礎研究から実用化までの一体的な研究開発支援(未来イノベーション事業) 等

〇タスク・シフティングやシニア人材活用、組織マネジメント改革(再掲) 83億円(27億円)

  • ICT活用やタスク・シフティング等の勤務環境改善・労働時間短縮に取り組む医療機関の支援
  • 介護の仕事の魅力発信の強化、アクティブシニア向けセミナーの実施
  • 医療機関管理者のマネジメント研修の推進
  • 介護事業所における業務改善の成果の全国展開等

〇保健医療分野等の研究開発の推進 688億円(572億円)

  • 日本医療研究開発機構(AMED)における医薬品、医療機器・ヘルスケア、再生・細胞医療・遺伝子治療、ゲノム・データ基盤、研究開発基礎基盤等の研究開発支援
  • 臨床研究中核病院における臨床研究・治験従事者の研修の充実、小児領域や希少疾病等に特化した臨床研究中核病院の体制整備等

〇医薬品・医療機器等の開発促進 98億円(73億円)

  • 「クリニカル・イノベーション・ネットワーク(CIN)」構想における企業ニーズに応じた患者レジストリ(疾患登録システム)の改修
  • バイオ医薬品・バイオシミラーの製造・開発を担う人材の育成等

〇医療系ベンチャーの振興 9.4億円(7.9億円)

  • ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミットの開催
  • アカデミア・大手企業と医療系ベンチャーとの人材交流の促進等


【医療の国際展開・国際保健への貢献】

〇国際機関等を通じた国際貢献の推進 73億円(65億円)

  • ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ推進、高齢化・認知症対策、公衆衛生危機管理体制等の強化
  • 顧みられない熱帯病対策を含む感染症対策・医薬品開発等の支援
  • アジア諸国の医薬品・医療機器規制調和の推進等

〇外国人患者の受入環境の整備 18億円(17億円)

  • 医療機関における多言語コミュニケーション対応の支援、医療機関等からの相談にワンストップで対応するための地方自治体への体制整備支援
  • 過去に医療費の不払等の経歴がある外国人に対して厳格な入国審査を実施するための仕組みの構築等


【医薬品等の安全の確保】

〇医薬品等に関する安全・信頼性の確保 4.2億円(1.7億円)

  • 小児用の用法・用量が設定されていない等の医薬品や再生医療等製品の実用化促進のための医薬品医療機器総合機構(PMDA)の体制強化
  • 「医療情報データベース(MID-NET)」の拡充・連携強化、利活用方法の製薬企業等への周知等


 詳細は、以下のサイトでご確認ください。


厚生労働省「令和2年度厚生労働省所管予算概算要求関係


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